こんにちは。岩尾です。
コロナ騒動で確認を怠っていましたが・・・
2020年4月から福岡市の加配制度(福岡市特別支援保育事業)の判定基準が変わりました!
新基準では、難聴児に関しては、手帳を持ってなくても、補聴器か人工内耳を付けていれば加配対象となります。
旧基準では、4級を持ってないと基本対象とならなかったので、大きな進歩です!
やりました!
実は、去年、市議会議員の池田良子さんとお話しさせてもらう機会があり、そのときに、福岡市で、子ども・子育て審議会というのをしていて、障がい児保育検討専門委員会というのがあり、傍聴できるよと教えてもらいました。
そこで、どんな話をしているのか傍聴に行きましたところ、障がい児保育制度の見直しをしていました。
主には、医療的ケア児をこの制度の対象とする(医療的ケア児は障がい児ではないのですが、制度的なサポートは必要で、制度的に組み込んでいく必要がある)ための話でしたが、障がい児保育制度そのものについても、見直しを図っていました。
何回かやっていて、それ以降傍聴していたんですが、ある日、障がい保育(旧制度名)の判定基準の見直し案が提案されました。
それを見たところ・・・
聴覚障がいの欄には、「手帳の6級から対象とする」という記述がありました。
確かに、従来の4級からは進歩しましたが、そもそも聴覚障がいに関しては、日本はあり得ないほど厳しい基準になっていて、手帳を取れない軽中度難聴の子も、同じようにサポートが必要なのに、そこがバサッと切られていました。
もう、すぐでにも会議の進行を止めて物申したかったんですけど、傍聴なので意見はできない。
意見できる委員は、誰もそのことについて言及してくれない。
1人、「わかってくれてますよね?」という方がいたんですけど、言及はしてくれない(苦笑)
もうはらわたが煮えくりかえる思いを押し殺してやっとの思いで会議の終了を待ち、速攻で司会をしていた福岡市の運営支援課の方に話しかけました。
「すいません、ここの基準は、これはまずいです。難聴は手帳基準が厳しすぎて、手帳を取れない子どもも、同じようなサポートが必要なんです。ここは何とか見直してくれませんか?」
「意見は聞きますよ」とのことで、後日、資料を携えて訪問しました。
ちょうど約束の日に台風が来まして、でも西鉄さんは動いてくれてて、とにかく絶対に伝えないと思い、話しに行きました。
お二人で対応してくれ、論理的になぜ範囲を広げる必要があるかについて説明させてもらいました。
そして次の専門家会議の日。
修正しましたとのことで、確認してみると・・・
手帳なしの対象基準が明記されていました!
ただし、これはあくまで専門家会議の提案で、これを福岡市が認めるかどうかは別とのことで、認められれば2020年度から施行されるとのことでした。
そして今年度、コロナ騒動で確認を怠ってしまっていて、改めて確認すると、案の通りの文言で決まっていました!
これは本当に良かった!
今年の加配は、旧基準で判定されているので、落ちている人もいるはずですが、年度途中からの再申請も可能とのことですので、もう上期に入ってしまってますが、再申請もできます。
こんな会議があることは知らなかったし、知らないうちにいろんなことが決まっていくわけで、もちろんホームページとかには載っていましたけど、そもそも知らないと調べられないし、もっと行政の側から、障がい児保育制度を利用している人に、こういう専門家会議の知らせなんかを配ることもやってほしいと思いました。
そして、対象とはなっても、相変わらず加配保育士さんを雇えるかどうかは、園次第。
実際、申請はおりたのに、保育士を確保できませんという園もあり、悔しいけど、こう言われたらどうすることもできず、本当にはらわたが煮えくり返る思いをしました。
はらわたが煮えくり返ってばかりいますが(笑)
実は、園が加配保育士を確保できなかったら福岡市が責任をもって確保するというシステムも提案したんですけど、これは採用されませんでしたね。
本当はここまでできてシステムとして成り立つんですけど、今後の課題ですね。
何はともあれ、加配については大きく進歩して良かったです!
本当に傍聴に言って良かったし、福岡市に説明させてもらう機会をもらってよかったです。
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