福岡県議会で大田京子県議が代表質問(特別支援学校幼稚部の14時以降の預け先)

皆さん、こんにちは。

岩尾です。

 

今日は、福岡県議会を傍聴してきました。

議会の傍聴はこの歳になって初めてです。

 

そらいろでは、難聴児とその家族が過ごしやすい環境を作るための活動も少しずつやってますが、その中でも現在最大の課題の一つに、

「特別支援学校幼稚部に通う未就学児の14時以降・長期休暇時の預け先の確保」があります。

 

 

実は、久留米や小倉の聴覚特別支援学校では実現できていますが、福岡市では実現できてなく、このことについて、大田京子県議にご相談にのっていただいていました。

 

その中で今日、議会で代表質問してもらえるようになり、傍聴に行きました。

 

代表質問は、もちろん多岐に渡っていますが、そらいろに関連する事項は、

「障がい児保育の拡充について」

 

まず、厚労省の「障害児支援の在り方に関する検討会」が平成26年7月に発表した

「今後の障害児支援の在り方について(報告書)」(←27ページ)より、

 

”子どもに障害があるからといって就労が制限されるようなことはあってはならない”

 

という部分を最初に引用していただき、その上で、

しかしながら、保育所等で、全ての障がい児を受け入れられず、仕事を諦めざるを得ない保護者達も現状いる。この現状について知事はどうお考えか?と、質問。

 

そして、特別支援学校幼稚部のことへ。

現在福岡県下では20の特別支援学校があり、そのうちの7校に幼稚部がある。

全て視覚と聴覚。

 

そして、この幼稚部は、概ね9時~14時の活動で、また夏休みなどの長期休暇も年に数回あり、保護者の内どちらかはフルタイムでの就業を諦めざるを得ない状況である。

 

しかしながら、保護者たちの強い要望を受け、県内で1校、久留米では、支援学校の施設内に児童発達支援事業所が入り、14時以降・長期休暇時の子どもの預かりを行っている。

また、小倉や直方では、学校内ではないものの、近くの児童発達支援事業所が送迎を行い、14時以降・長期休暇時の子どもの預かりを行っている。

 

ただ、こうした施設が近くにない学校もあると聞いている。

 

久留米の例のように、学校施設を使うなど、14時以降・長期休暇時の子どもの預かりができるよう早急に整備すべきだと思うが、知事はどうお考えか?という質問。

 

知事の答弁は以下の通り。

 

まず、最初の部分については、現在県下では、1703人の障がい児を保育所等で受け入れている。

助成金なども使い、障がい児の預かりなどを強化しているといった内容。

しかしながら、一部の障がいについては、保育士の知識不足やその他の理由などからなかなか預かれない現状もあると聞いていると話される。

 

そして核心。

 

「幼稚部での14時以降の子どもの預かりについて、

まず、保護者の意向、ニーズを確認する必要がある。

そして、サービスを行う事業所が必要である。

保護者の意向を確認し、事業所と、その可能性について協議を進めて参ります」

 

 

「協議を進めて参ります」と知事は答えてくれました!

 

これが議会の常套文句なのかどうかはわかりませんが、実に大きな一歩になったんじゃないかと、素人考えのはやる気持ちをかなり抑えました。

 

しかも、保護者のニーズは、すでにそらいろでアンケートを実施済みで、

現在幼稚部に通っている保護者の94%、

今後幼稚部へ通わせたいと考えている保護者の100%が、

14時以降の預け先を確保したいと答えてくれています。

 

また、サービスを提供できる事業所については、そらいろの会員さんに、その事業所の代表の方もいます。

 

かなりいい方向に来たんじゃないかと思う一方、この後が一筋縄ではいかないかもと気持ちを抑えている部分もありますが・・・

こういう課題があるものの、素人の僕らではどう解決に向かえばいいのか全く何もわからなかったところに大田県議と知り合え、

親身になって相談に乗ってくれながら、議会での質問というところまでくることができ、

知事から「協議を進めて参ります」との言葉も引き出すことができました。

 

今後どうなるかはわかりませんが、非常に大きな、最初の小さな一歩だと僕は思ってます。

まだまだこれからですが、まずは大田県議、本当にありがとうございました!