こんにちは。岩尾です。
難聴児は、3歳児クラスに進む時、進路がわかれます。
★普通幼稚園に行くか
★聴覚特別支援学校の幼稚部に行くか
★普通保育園に行くか
です。
保育園の場合、3歳児からではなく、すでに保育園に行ってる場合が多いと思うので、特別支援学校に行くか現状のまま保育園に通うかとなることが多いと思います。
うちは、普通保育園と療育センターを併用しているので、1歳児クラスから今(4歳児クラス)まで保育園を利用した中で思うことをお伝えします。
0・1・2歳児クラスは、クラスの人数が少ないです。
1歳児クラスは10人ぐらいだったかな?それに先生が2人です。
2歳児クラスは18人ぐらいになりましたかね?ちょっと増えました。それに先生が3人です。
3歳児クラスは36人ぐらいになりました。それに先生が2人です。
2歳児クラスになったとき、人数が少し増えて、うちの保育園は、大人の腰より少し高いロッカーを隔てて2クラスになりましたので、音環境としては、36人ぐらいの声がしていた状況です。
このとき、うちの子は、かなりストレスを抱えてしまいました。友達を押したり、噛みつきなどが出ました。
実は、随分と口話ができるようになったので、サインはわからなかったときだけ使ってくださいと伝えていたのですが、それが悪かったようです。
療育センターの先生に保育園に来てもらったんですけど、「全然聞こえてないからかなり不安を抱えている。まずはサインを並行させた方がいい」とのことで、サインを並行するようにしていったところ落ち着きました。
・クラスが変わるときは、細心の注意を払うこと
・音環境が悪くなる時、2歳児クラスまでは、サインの併用が望ましい
まあ、人それぞれでしょうけど、一感想です。
3歳児クラスになったとき、
「ほいくえん、きら~い」と言い出しました。
何で?と聞くと、「うるさいから」
実際には、保育園楽しかったと言うことはありますし、もちろん、友達とのいざこざはありますけど、引っ張って連れていかなきゃ行かないというようなことは、4歳児の今でもありません。
ただ、「ほいくえん、きら~い、うるさい」は、3歳児クラスから今(4歳児)もずっと言い続けています。
確かに、ものすごくうるさいです。
STさんにきてもらったら、うちの保育園は格別うるさいとのことでした。
別に悪いことではなくて、元気がいい子が多いってことですね。
うるさいということは、まず先生の指示などは聞こえないということです。
実際に参観日などで様子を見ると、説明も早いし、周りもうるさいので、指示が全く理解できてないことが多かったです。
おそらく、多くの指示や、ルール、物事の意味付けの機会を失ってるんだろうなと感じました。
なので、難聴児の言葉の発達、コミュニケーションや物事の理解の促進には、少人数クラスの方が合ってそうだとは思います。
これは、娘の言葉で初めて気づかされたことで、保育園を選ぶとき、そこまで考慮できませんでした。
ただ、言い訳をしながら考えてみると、自分が住んでいる場所が全体的に人の少ない町ならいいけど、ある程度大きい町で普通小学校を目指すなら、1クラス30人?35人?ぐらいになるんですよね。
今から慣れてた方がいいのかもしれません。
(でも、それは小学校に上がってから慣れさせても十分間に合うかもしれないですけど)
娘のことを理解してくれる友達や先輩後輩が多くできていた方が、後々いいかも?
(でも、それも後でも間に合うかもしれない)
実は、保育園を変えようかとも考えましたけど、ネット情報では空いてなかったし、今から転校して、今までの友達関係をなくしてしまうのが(個人的に付き合っている人は、当時0でした)、子どもにとって本当にいいのか?
などを考えると、保育園を変えようと、カミさんに相談するまではいきませんでした。
ただ、今でも、どっちがいいんだろう?と答えは出ません。
最初から少人数クラスだったら、いちばんよかったかなとも思うけど、
小さな保育園で、担任が1人のクラスは難聴児としては避けた方がいいと思います。
なぜなら、ことばの繰り返しをしてくれる人がいないからです。
5人ぐらいのクラスで、ゆっくり話して、1人のために繰り返せるのであればいいかもしれませんが、先生が一人だと、難聴児のほしいサポートはしにくいですね。
また、加配申請が通っても、助成金は1日3時間程度のお金しか出ないので、小さな保育園だと、人を増やすのが難しいとなる場合も多いと思います。
少人数のクラスで、先生が2人いるか、加配保育士をつけてもらえるという確証がある保育園だといいですね。
こんな都合のいい話ないかな・・・
あと、公立の保育園は、保育士さんの人数がもともと多めにいることが多いです。
なので、加配保育士さんがつかなくても年度初めは余分に保育士さんがついてくれることはあります。
ただし、年度初めだけです。やっぱり加配保育士さんがつくに越したことはないですね。
公立の方が、積極的に加配保育士さんをつけてもらえるようには動いてくれます。
ただし、加配保育士さんがつくようになっても、もともと人数が多いので、新たに雇うことはありません。
既存の人数で所定の時間(うちは1日3時間程度)プラスアルファの先生がつくように配置してくれますが、このプラスアルファの先生が毎回入れ替わります。
なので、子どもを継続的に見てもらえないので、ステップアップのための関りの相談ができない。
加えて、こういった先生は昼間のみの短時間勤務なども多いため、子どもの送り迎えの時に話を聞くことができません。
このあたりは、担任と連携して補っていくことはできますが、ベストは、加配保育士担当が一人いて、継続的に話を聞ける状態です。
担任がその役割を担うとするなら、ポイントポイントで、担任の仕事をプラスアルファの先生に任せて、担任が加配保育士の動きをするという形ですね。
ただし、ここまでやってくれるかどうかはわかりません。うちもこのあたりは提案してみようとは思っています。
いろいろつらつら書きましたけど、
「なるべく少人数で、かつ先生が2人以上つく」
という条件が、難聴の子の言葉の発達、コミュニケーションの成長、ものごとの理解の促進には、ベターかなと思います。
ただ、保育園を選べる状況ではないのはよくわかります。
うちも、今の保育園は第3希望の園でした(第1希望は明確に行きたい理由がありましたけど、あとは場所とかの優先順位なだけです)。
なので、ベターなところを選べなかったら、どんな工夫で乗り越えるかですね。
そして、大人数のクラスがどう今後につながるかは、乞うご期待。
つながったなと思えるように、やれることは全てやっていきたいと思います。
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