保育園も幼稚園も、先生を増員してもらえる制度があります

こんにちは。岩尾です。

今日は、保育園と幼稚園において、先生を増員してもらえる制度についてお話しします。

 

ただし、あくまで制度なので、場合によっては申請が通らない場合もありますが、僕が知っている範囲では、通る方が多いので、もし難聴のお子さんが保育園か幼稚園に通っている場合は、ぜひ、申請を考えてみてください。

 

では、まず保育園からお話しします。

 

 

 

★保育園

保育園は、加配保育士の配置という、+αの先生を配置できる制度があります。

福岡市では、障がい児保育制度という名前で、各自治体により名称は様々だと思います。

 

丸1日付いてくれるわけではなく、また、一人の子どもに専属で付くわけでもありません。

たまたま加配対象が1人でしたら、ほぼ専属で見てもらえる状況にはなりますが、もちろん、他の健常の子の面倒も見ながらということにはなります。

 

そして加配は、障害の程度によって申請が通ったり通らなかったりするわけではなく、保育園の困り具合によって決まります。

 

申請は、療育センターからの書類と、保育園からの書類をもとに、第三者委員会が審査するようです。

障がいの程度や保育園の困り具合から3段階のレベルがあり、そのレベルに応じて、加配保育士を雇用するための補助金が保育園に支払われます。

 

ただし、この補助金は、毎日フルタイムで働く分まではでません。

レベルによって月に6万円~10万円強といったところです。

 

療育センターは全面的に協力してくれます。

ですので、加配申請が通るか否かは、ほぼ、保育園次第でしょう。

 

これはもう保育園によって対応はピンキリです。

ものすごく手厚く協力してくれる園もありますし、入園前は親切だったけど、入ったら加配の申請に非協力的だったりするところも多くはありませんがあったりします。

もし、今から保育園を探す方は、ぜひ、経験者の話を聞くことをお勧めします。

そらいろにも、複数の経験者さんがいます。

 

保育園の困り具合というのがネックでして、もともと難聴の子は問題なくついてこれていると勘違いされやすく、雇用の補助金もフルタイム分全額が出るわけではないので、経営の厳しい園などは、申請したくてもできないということにもなり得るでしょう。

このあたりについては、現在、行政に何とかしてもらえるよう動いている最中です。

 

★幼稚園

加配保育士の制度は、保育園、認定こども園に適用される制度で、幼稚園には適用されませんが、実は幼稚園にも+αの先生を増員できる制度はあります。

制度名はわからないのですが、幼稚園は県の管轄で、県への申請となります。

保育園は市への申請ですね。

 

で、加配は、「○○園の○○ちゃんに加配がつきます」となりますが、幼稚園では、一人の子どもにつくというわけではなく、園に対して補助金が出るようです。

で、その補助金は、増員のための雇用費に使ってもいいし、設備投資に使ってもいいし、用途は自由のようです。

 

なので、幼稚園側としっかりと協力関係をつくって、一人増やしてもらうように持っていかないといけないですね。

せっかく補助金が出たけど、設備投資に回されて増員してもらえなかったでは意味がないですもんね。

 

で、この加配保育士さん(増員の先生)の配置は、難聴の子にとっては非常に助かります!

全体の指示、ルールのある遊び、補聴器を外すプールの時間などにおいて、周りがうるさかったりすると(プールのときはそもそも聞こえませんが)、難聴の子は言葉が聞き取れず、当然理解ができなくなります。

 

そんなとき、加配保育士さんがリアルタイムで都度繰り返してくれたり、ルールを反復してくれたりすると、理解も進むし、みんなと一緒に園の生活を楽しんでいけるようになります。

 

そして、加配保育士さんがついたとして、ただ全体を見てサポートしてるだけだと、子どもにとっては何のメリットもありません。
対象の子だけを見る制度ではないのですが、要所要所では、傍でサポートしていただける体制を作っていくことが大切ですね。

 

これは、保護者が先生とよく話していかないと、園としてはわからないことでもあるので、丁寧に話していきたいところです。

まあ、もちろん、話してもわかってもらえない先生もいますが(笑)、地道に繰り返していくしかないですね。

園が協力的なら、多くの場合、加配(増員)は通るはずです。

通りにくいだろうからと諦めていた方も、増員は非常に子どもにとってメリット大きいので、ぜひ申請されてみてください。

 

※加配保育士制度については、こちらでより詳しく書いてますので、こちらもご参考に↓
保育園の加配制度 難聴児の場合

幼稚園の特別支援教育加算 難聴児の場合