こんにちは。岩尾です。
さて、最近は新生児スクリーニング検査も無料でできることになり、生まれてすぐに難聴であるかどうかがわかるようになってきました。
難聴とわかれば、まず補聴器を着けて、少しずつ音を入れていくことになります。
しかし、補聴器もいろんなメーカーがありますし、いろんな種類があります。
子どもが難聴と判明し、聴者の親は、少なからず動揺があると思いますし、補聴器の知識もありません。
しかも、自分が着けて確認できるものではないため、どう選んでいいのかがわかりません。
そこで、どうやって選ぶか、少しだけご紹介します。
僕も、どのメーカーがいいとか悪いとかはわかりませんが、まずは基本的な事を。
①軽度用・中度用・高度用・重度用
聴力によって機種が変わります。
基本的には、子どもさんの聴力に合うものを選びますが、境目が悩みどころです。
特に、重度用は補聴器が大きくなります。
電池も大きくなりますが、電池の持ちは長くなります。
うちの子は、今90~95dB程度で、赤ちゃんの頃は85~90dBで、高度用にしていました。
検査ではしっかり聴力は出ていましたが、補聴器をフル出力させていました。
何でもフル出力させると、傷みも早いし、精度も落ちるものではありますが・・・
これは本人にしかわからないことですね(笑)
そして、5歳の時に、重度用に変えました。
出力に余裕がある分、聞こえも少しだけいいのかもとは思いますが、本人のみぞ知るです。
ちなみに、保育園の先生が、「重度用に変えてから聞こえが良くなったように思います」と言っていました。
ということは、フル出力させるよりは余裕がある方が聞こえはいいのかもしれません(笑)
明確な違いは、
★重度用は大きくなる
★電池も大きくなるけど持ちが長くなる(値段は小さいのと同じ)
②ワイヤレスマイクシステム
最近は、ワイヤレスマイクシステムが充実してきました。
マイクでしゃべった声を直接補聴器に送るシステムです。
これは、非常に聞こえやすいので、先生にマイクを着けてもらえば、指示の声や授業の声がよく聞こえていいです。
昔はFM機能を利用した無線システムがありましたが、これが聞こえづらいようで、やめた方がいいという人は多かったんですけど、最近のものはデジタルになって、非常にいいようです。
各メーカーがいろいろ出しています。
他にもあるかもしれませんが、ひとまず。
リオネットもあるんだけど、かなり限定的なマイクであまり使えそうではなかったですね。
それで、言語聴覚士さんのネットワークで確認すると、フォナックのロジャーが、ワイヤレスマイクでは頭一つ抜けて、使いやすく、聞こえやすいようです。
で、このロジャーは、別のメーカーの補聴器でも受信機を付けられますが、電池を入れるスイッチのところに付けるので、補聴器に受信機が付き、大きくなります。
フォナックのロジャー対応補聴器なら、スイッチのところに受信機が内蔵されているので、それほど本体が大きくなりません。
受信機を付けるタイプ
一体型
ワイヤレスマイクを使うようになるのは、小学校からが本番で、年長の時に練習で使用しだすのが一般的です。
なので、赤ちゃんの時はいらないんですけど、先を見据えると、絶対にワイヤレスマイクが必要不可欠になるので、そこを考慮しつつ選ぶといいかなと思います。
特に、手帳がない場合、福岡市はワイヤレスマイクの補助は出ません。
自治体よっては出るところもあります。
GNリサウンドのマルチマイクは4万円ぐらいですが、
フォナックのロジャーは30万円かかります!
今のところ、ロジャーが一番使いやすいかなというところです。
タッチアラウンドマイクというのもあり、これは、生徒が発表するときに使うと、生徒の声も補聴器に飛ばすことができます。
ちなみに、こんなにいいロジャーですが、一体型でも、スイッチの部分をわざわざ変えることになり、これが何だか弱弱しく、壊れやすそうな作りです。
しかも、使い始めて数日で、電池を取るとき、電池が本体側に残るようになりました・・・
日本のメーカーならもっとキッチリ作ってくれそうなんですけど、リオネットさんあたり、ロジャーをしのぐものを作ってくれないですかね~
ということで、補聴器の選び方を紹介しました。
あとは、子どもさんが着けたときに、明らかに反応がいいとかそういうのは尺度になると思います。
もし、反応があればですが、0歳、1歳ではなかなか反応の違いは出ないだろうなとは思います。
(でも、出る人もいます)
結局、フォナック買った方がいいという話になっちゃってるんですけど、決してそういうつもりはなく(笑)、補聴器を選ぶときの参考にしてもらえればと思います。
ひとまずご参考まで~
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