新生児スクリーニング検査で見逃される難聴がある

そういえば、こんな記事を去年見つけていて、アップしとこうと思いながらしてなかったので、しておきたいと思います。

 

西日本新聞のネット記事

娘の難聴分かっていれば…小5で判明、遅れた療育 新生児検査「異常なし」に盲点

 

 

 

福岡市では、今年から新生児スクリーニング検査が全額補助されることになり、先天性難聴が早期に発見されることも増えるかもしれませんが、この新生児スクリーニング検査でパスしたけど、実は難聴だったというケースがあったようです。

 

これは、オーディトリー・ニューロパシーという難聴だそうで、音は聞こえるけど、不明瞭で、言葉として聞き取れない症状のようです。

 

新生児スクリーニング検査は、OAEという検査方法がほとんどですが、この検査だと、パスし、正常と出るようです。

 

一方、ABRという検査であれば、オーディトリー・ニューロパシーであっても、異常がわかるようです。

ただ、ABRは、福岡市で言えば、大学病院でしか検査できません。

新生児スクリーニング検査がパスしなければ、大学病院でABR検査を受けるのですが、新生児スクリーニング検査でパスすればそれ以上の検査はしません。

 

この記事の子どもさんは、何かおかしいということで、知的障害ではないかと言われていたとのことですが、もし、新生児スクリーニング検査をパスしたけど、言葉の出が遅いということがあれば、オーディトリー・ニューロパシーも疑って、ABR検査を受けてみた方がいいかもしれないということですね。

 

音は聞こえているので音には反応するから、聞こえてないとは思いづらいです。

だから、この記事は非常に貴重な情報です。

 

このABR検査は大学病院で受けれますが、

最初の予約に1ヶ月

最初の検診は診るだけ。

その1ヶ月後に検査。

そのまた1ヶ月後に結果を聞きに行く

という流れです。

大体3ヶ月(正月などが挟まれば4ヶ月ほど)かかります。

 

言葉の獲得は、未就学児の間が非常に重要なようです。

早期発見のためにも、このような貴重な情報は知っておいて、広めていきたいですね。