子どもが小学校に入ることを調べていくと、インテグレーションとか、インクルージョンという言葉が出てきます。
何かいろいろあるなあというぐらいでしたけど、たまたま、
「インテグレーションとインクルージョンの違い」
なんてネット記事を見つけて、
「あ、別物なんだ」と気づいたので、ちょっと書いておこうと思います。
★インテグレーション
統合教育と呼ばれています。
一つの学校に、障がいのある子どものクラスをつくり、障がいのある子どもが、地域の学校で学べるというシステム。
★インクルージョン
障がいのあるなしにかかわらず、全ての子どもを一つの個性とみて、同じクラスの中で、それぞれその個性に合わせて一緒に学ぶこと。
インテグレーションの進化版として、インクルージョンへ発展していったようです。
インクルージョンでは、障がいのある子どもの学びが広がり、障がいのない子も、コミュニケーションの幅が広がると言われているようです。
なるほど。
大体、発展形が出ると、その前のバージョンは未熟だったとみなされることが多いですが、インテグレーションとインクルージョンについては、双方にメリットがあるなと思いました。
今の難聴学級は、苦手が多い国語や算数、英語などのときは、難聴学級で学んで、その他の科目の時は、普通のクラスで授業を受けています。
つまり、インテグレーションであり、インクルージョンもできているというわけですね。
通級教室は、聞こえの訓練とかになるので(リクエストがあれば、授業も少しできるようですが)、普通学校に通いながら通級教室だと、インクルージョンになるのかな?
難聴に関して言えば、ちょっと苦手が出てくる国語や算数については、難聴学級で個別に教えてもらった方が、学びは深まるんですよね。
それ以外の科目は他のみんなと同じクラスで学べば、いろんな学びが広がる。
もちろん、国語が得意だというなら、国語もインクルージョンすればいいし、難聴学級という方式(インテグレーション+インクルージョン)は、うちの子どもに当てはめると、非常に優れているシステムだなと感じます。(当然、子どもの状況によって最適と思われる選択肢は変わってきます)
インクルージョンに関しては、ただ、健聴の子と同じクラスにいるだけで、合理的な配慮がなされてなかったり、双方の学びを拡げるための働きかけができていないとなると、全く逆効果になるでしょうし、インクルージョンが難しい状況の人もいるでしょう。
障がいのある子、ない子と分離するのはよくないとは言われても、それはケースバイケースで、勉強などは、分けた方がお互い効果的なこともあるし、もちろん、ある場面では、障がいがあるなしで分離されること自体がナンセンスなこともあるでしょう。
新しい考えが全て旧い考えよりもいいというわけではないし、自分の子どもにとってはこちらの方がいいということもあると思います。
「新しいから」、「流行ってるから」、「メディアで言ってるから」なんてだけで判断するんじゃなく、その方式の本質を見て、自分の子どもにとっては何がいいのかを見極めることが大事ですね。
また、学校や行政としても、用いる場所、場面、対象などによって何を選択するべきかをしっかり見極めることが必要になりますね。
さて、最後に。
インクルージョンつながりで、いろんな言葉があるので、ちょっと並べておきます。
★ノーマライゼーション
誰もが通常(ノーマル)の生活ができるようにしようという考え方
★ユニバーサル社会
年齢、性別、障害、文化などの違いに関わりなく誰もが地域社会の一員として支え合うなかで安心して暮らし、一人ひとりが持てる力を発揮して元気に活動できる社会
★バリアフリー
高齢者や障がい者が利用しやすくするもの
★ダイバーシティ
多様な人材を積極的に活用しようという考え方。
いろいろありますね~
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