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言い直させずに、親が言い直す

こんにちは。岩尾です。

今日は、療育について、うちがうまくいったなと思うことについてお話ししたいと思います。

 

うちの娘は1歳9ヶ月ぐらい(療育を始めて1年ちょっと)で言葉が出はじめて、一気に言葉が増えてきて、正確な時期はわからないんですけど、おそらく2歳2ヶ月あたり(療育を始めて1年半ちょっと)には、こちらが言った言葉をリピートしていました。

 

このリピートは本当に良かったです!

 

 

療育センターのSTさんや保育士さんからも、「チャンスですよ!リピートしてくれてる間にどんどん言葉をかけてあげてください」と言われていました。

詰め込んだりはしませんでしたが、親としてもチャンスと思ったので、いろいろ言葉をかけていくと、またここから語彙数は伸びましたし、2語文が出るようにもなっていきました。

なにしろ、こちらの言った言葉を自分からリピートしていくので、成長著しいはずです。

 

ここで重要なのは、「自分から言葉をリピートしだした」ことだと思います。

じゃあ、なぜ自分からリピートしだしたのか?

 

はっきりとはわかりませんが・・・(笑)

言い直しをさせないようにしたのが良かったのかもしれません。

 

言葉が出だした時というのは、やっぱり正しい言葉ではなかなか言えません。

うちの娘も、ご飯を食べてる時、「はなげ、はなげ」と言ってたので、僕の鼻毛が出てるのかと思ったり、いや、そもそも鼻毛は知らんやろ!と思ったりでしたが(笑)、どうやら「あぶらあげ」のことのようでした。

 

そんなとき、子どもに言い直しをさせたくなるかもしれません。

うちも、言い直しをさせたこともありましたけど、あまり言い直しをさせると、言葉を出すのが嫌になることもあると聞き、言い直しはしばらくやめようとしました。

 

その代わり、親が正しい言葉を言い直すようにしました。

「ああ、あぶらあげな。あぶらあげ」

と言うと、うちの子は、自然に自分から「あぶらあげ」と繰り返すようになりました。

「そう!あぶらあげ!じょうず!」と、褒めていました。

 

今振り返ると、結構同じ言葉をタイムリーに繰り返せるので、語彙の獲得には良かったなと思います。

実際、言い直しをさせていた子が、最近言い直さなくなったというのも聞いたことがあり、自然に自分からリピートするように回していけたのが良かったですね。

 

もちろん、言い直さない時もありますけど、そこは深入りせず、親のリピートで終わらせる。

そして、言い直しをさせるときもあります。

自分から言い直しても直ってない時は、再度親が繰り返します。

まあこれは、「言い直して」とは言ってませんが、言い直させてるようなもんですね(笑)

でも、ほとんど嫌がらず言い直してました。

気分が乗ってなさそうなときはそこまでにしていました。

 

おかげさまで、3歳8ヶ月ぐらいの今でもリピートすることは多く、会話の成長につながってるなと思います。

 

あとは、言い間違えたときではなく、例えば、モノの言葉を教えるとき、正面から、ゆっくり言葉をかけました。

「これなーに?」と聞かれたときも、正面からゆっくり話しました。

これは、意識はしてませんでしたが、ちょっと分析して考えてみると、「さあ、繰り返してみて」と言わんばかりの余白(実際にこうは言ってません)を作っていたのが良かったのかも・・・(笑)

 

そして、「これなーに?」の質問には、「○○よ」と言っても、7.8回連続で「これなーに?」と聞き返したりすることもあり(笑)、その時も、繰り返し、「○○よ」と正面からゆっくり繰り返し、余白を作っていました。

 

子どもの性格は様々なので、どんな方法がハマるかはそれぞれでしょうが、言葉をリピートするように持っていければ、語彙の獲得は進むと思います。

うちの娘は、2歳児(3歳過ぎ)クラスの年度終わり前ぐらいで、確実に確認できた語彙数は800ちょいぐらいでした。

 

させるんじゃなくて、自分からするように持っていく。

療育が嫌で苦しいものになってしまうと、いいことは一つもありません。

子どもが楽しんでできるようにしていくことが、本当に大切なことだなと強く思います。

 

自戒も込めて(笑)

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コメント: 2
  • #1

    あいか (火曜日, 06 7月 2021 23:15)

    千葉県に在住です。毎日新聞の記事からなんちょうなんなんの曲紹介から興味を持ち、ホームページを閲覧しにきました。
    とっても参考になる情報、ブログ、励まし。
    抗がん剤の影響で軽度難聴になった我が子は2歳5ヶ月。言葉が発せない分、手話やジェスチャーでコミュニケーションしようとしてきる最中。
    言葉なのか手話なのか、言語聴覚士の先生のアドバイスをもとに過ごしていますが一方的な情報ばかりなので本当にそれ正解なの?と思うこともしばしば。岩井さんのブログ、とても参考になりました。がんばりますね。

  • #2

    そらいろ 岩尾 (水曜日, 07 7月 2021 08:20)

    あいかさん、コメントありがとうございます。
    また、動画も見ていただき、ありがとうございます。

    言葉なのか手話なのか?
    迷いますよね。
    正解はないですが、聞こえる親なら、「言葉で」と思うのは自然なことだと思いますし、いろいろ考えて、聞こえないのであれば手話の方が自然だろうという考えに行きつくことも当然あると思います。

    そして、子どもさんの状況にもよりますよね。

    言葉をまだ獲得してないときでしたら、ジェスチャーもないとそもそもコミュニケーションが難しくなりますので、ジェスチャーも必要だと思います。
    (ジェスチャー禁止という考え方もありますが)
    ジェスチャーと言葉とを併せてコミュニケーションを取りながら、子どもさんの状況を見て、親御さんが「こうした方がこの子にとっていいだろう」と、決めたやり方が一番いいのかなと思います。

    そして、どちらの道でもメリットや不都合があり、不都合をどう埋めていくのかも大切になると思います。

    何かありましたら、いつでもご連絡ください。
    福岡より応援しています(^^ゞ