難聴と診断された後、やっておくといいこと

こんにちは。岩尾です。

 最近、そらいろに5ヶ月ぐらいの子を持つ家族の方が入ってくれました。

おそらく、難聴と診断結果が出た直後ぐらいだと思いますので、今日は、難聴と診断された直後、何をすればいいのかお話しします。

 

思い起こせば、うちは、難聴と診断されて、療育センターに通うまで診察待ちが3ヶ月ありました。

実際は、キャンセルが出て1ヶ月早く診察できましたけど、それでも2ヶ月待ちました。

 

 

 

そのときに、焦らないでいいということを納得できるように教えてもらい、何か聞きたいことがあればいつでも連絡くださいと言ってもらったんですが、それでも、なんだか居ても立っても居られない気持ちで、何かしなければいけないんじゃないか?本当に何もしなくていいのか??ともどかしい気持ちで一杯でした。

 

今、娘が5歳になり、5年間療育を経験したうえで、思うことをお話します。

 

まず、難聴と診断されて、時間があればやっておいた方がいいことは、

・指文字を覚える

・手話を覚える

ことです。

 

指文字は、口話メインで生活する場合も、手話メインで生活する場合もどちらも必要です。

口話では、言いにくい言葉がありますし、聞こえ間違い、言い間違いをすることもありますが、指文字を使えば、正しい言葉を理解できるようになります。

 

手話を使う場合は、固有名詞などは指文字を使います。

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そして、手話。

これも、口話メインで生活する場合にも必要です。

絶対に覚えておいた方がいいと思います。

 

なぜかと言いますと、難聴の場合、口話だけでは、絶対的に聞き取りづらい状況だからです。

いくら静かな環境でも、聞き取りづらいことには変わりありません。

だから、手話を使えた方が、絶対的に会話が楽です。

 

社会では、今は手話は少数派なので、口話を使わざるを得ない状況が多いですが、

せめて家庭では、楽に会話をできるように、手話も使えた方がいいなと、5年経った今、心からそう思います。

 

なので、僕も今手話を覚えている最中です。

 

で、この手話、1年やそこらでできるようにはなりません。

なので、子どもが手話メインでいくかどうか、子どもに使うかどうかは別にして、早いうちから勉強して、マスターしておくに越したことはないと思います。

 

ただ、子どもに口話もできるようになってもらいたい場合、口話が苦手な子は、手話を使うと、口話をしなくなることもあるようです。

 

だから、子どもに使うタイミングは難しいかもしれませんが・・・

我が家は、随分口話ができるようになってきたので、このタイミングなら、手話もプラスしていけば、口話の妨げにはならないかなと思います。

 

私見ですが、

社会では口話が必要。

家庭では手話が必要。

今のところ、この両輪でいけることが我が家にとってはベストかなと思っています。

もちろん、子どもの状況によって変わりますけどね。

 

 

そして、その他にやれること。

 

0歳児の療育は、はっきりいって療育らしいことは何もありません。

でも、よくよく考えると当たり前で、このころは、まず、補聴器をつけるところから始まります。

つけてもすぐ外すところから始まり、1日5分、1日10分、1日10分を2回・・・

と、まずは、補聴器を連続して装用できるようにしていきます。

これが、うちは8ヶ月ぐらいかかりました。娘が1歳を過ぎたころです。

個人差はあるので、1年前後かかりますね。

 

で、療育というのは、口話なら、耳に言葉が入りだしてからしかできないので(手話なら、生まれてすぐにでもできますね)、ここから本格的に始まるわけです。

なので、療育センターでの0歳児の療育は、親子遊びがメインでした。

 

思えば、これもすごく大事なことだと思います。

うちは、初めての子が難聴だったので、難聴の子の子育てしか知らないのですが、難聴児って、当たり前ですが聞こえづらいので、いくら言ってもわからなかったり、同じことを何度も繰り返したり、言葉が少しわかってくると、聞き返しが多くなります。

また、入ってくる情報量が少なくなるので、時に、常識では考えられないことをしたりもします。

 

聞こえている子としてみると、イライラしたり、腹が立ったりすることでしょう。

そして、聞こえないとわかっていても、イライラが募ることもあるはずです。

 

僕も、なかなか言うことが伝わらなくて、イライラすることはあります。

ありますけど、煩わしいとはほとんど思ったことがありません。

 

おそらく、0歳児の時の親子遊びの成果もあるんじゃないかと思いますけど、やっぱり、子どもはかわいくてしかたないんですね。

あの時のおかげなんだろうなと僕は思ってます。

家で子どもと遊ぶ以上に、療育での親子遊びは、本当に子どもと向き合う大切な時間だったなと思います。

 

0歳児での親子遊びの時間があまりなかったとしたら、

後々、コミュニケーションを取るときにイライラが募るようになるような気がします。

 

0歳児の療育は、月に2、3回程度の集団+個別が月に1,2回だったはずなので、両親がいるなら、集団にはせめて月に1回ぐらいは両親で参加できるといいと思います。

 

と、また長くなってしまいましたが(笑)、

まずは、こういうことをしていけばいいのかなと思います。

特に手話は覚えるのに何年もかかるので、早いうちからボチボチやっておくに越したことはないですね。

僕もがんばります!