皆さん、こんにちは!
岩尾です。
第38回のそらいろ定例会、
今回は、今年度かけはしが採択されました、ヤマト福祉財団さんの助成金事業
~聞こえのフォローが当たり前の社会へ~
アニメで知ろう!難聴講座
への参加ということで行いました。
この事業、全国5ヶ所での開催となりますが、
7月の鹿児島で封を切り、今回がホーム福岡での開催でした。
36名の方がご参加頂きました!
ご参加頂きましたみなさま、ありがとうございます!
内容は、第1部が岩尾の講演90分
第2部がフリートーク会60分です。
講演の中の最初の60分は子どもも受けられる内容で、親子で参加してくれた方も何名かいらっしゃいました!
そして、この60分は、難聴を知らない方に難聴のことを知ってもらう内容。
でも、聞こえないことを体感するクイズ、ゲームも盛り込んでいます。
これは、難聴児者の家族でも、聞こえる人ならぜひ体験してもらいたい内容。
家族とはいえ、聞える人間は、聞こえない体験ができません。
だから、聞こえないことをついつい軽く捉えてしまうこともあるんです。
大げさに捉える必要があるというわけではなく、無意識の軽さが聞こえない家族を苦しめてしまうことにつながることもあるので、やはり、聞こえない世界を肚に落として理解することは大切なことです。
ジェスチャーゲームはその一環でやりましたが、これは、まさに聞こえない体験なんですよね。
感想でも、聞こえない世界を体感した言葉が聞かれました。
そして、残り30分は、難聴児者の親に向けて、難聴児者に関わる方に向けての内容。
10代、20代の難聴の若者の生の声を、動画で聞いてもらいました。
大学に入るまで、「情報保障」という言葉も内容も知らなかったという話。
それに、激しくうなずく2人の難聴の若者。
結構知らない人多いんです。
それは、親が、子どもの頃から「特にフォローは要りません」と言ってるからです。
難聴児に何のフォローもなければ、確実に聞き洩らしが多数発生します。
でも、本人は気づかないことが多いでしょう。
それが積もり積もっていくんです。
わからないことが積もり積もると、勉強も仕事も難しくなるわけです。
それで大きな葛藤をした、親子関係が、友達関係が悪化したと言っている難聴者は多くいます。
だからこそ、フォローの依頼をしましょう。
まだ小学生の難聴児は自分から言えません。
でも、親が言っていけば、子どもは自然と身に付いていきます。
親が言わなければ何も身に付かないので、情報保障という概念すらわからず大人になってしまうんです。
聞えないのにフォローを依頼する手立てを知らなかったらどれだけ過ごしにくいか?
自分の能力を発揮することだってできません。
フォローの依頼は、スタートラインから遥か離れた位置にいる我が子をスタートラインに近づけるために正当で自然で普通の行為です。
特別扱いではないんです。
みんなが遠慮して言わないので、いざ言う時に特別感が出てしまう。
だったら、みんなで言いましょう!
みんなが正当に言って、それが普通になれば特別感はなくなります。
子どものために、ぜひフォロー依頼していきましょう!
第2部のフリートーク会は、当事者の方が多く参加してくださり、仕事の悩みなどを共有してくださいました。
ここでも、フォローがポイントですね。
依頼してもフォローしてくれないことも多いわけです。
一般的ではないので、頼んでもやってくれない。
やっぱり学校含め、社会全体から変えていかないといけませんね。
ぜひ、聞こえのフォローが当たり前の社会をみんなでつくりましょう!
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