皆さん、こんにちは!
岩尾です。
第31回のそらいろ定例会を実施しました!
今回は、若い難聴当事者の方2人をお招きして、
「学校の勉強と仕事でのコミュニケーションについて」
ということで、話してもらいました!
いや~本当に有難いですね!
講師は、
地域の小学校出身の高野恵理那さん
地域の学校とろう学校両方を経験した山口未優さん
のお二人です。
高野さんは、かけはし主催のセミナーでも登壇してくれ、今回2回目でした!
高野さんの話で印象的だったことは、
小学校の時、お母さんが算数や国語の勉強をすごく見てくれたということ。
掘り下げて質問してくれて、そうすることで、ここが聞こえてなかったのかも、ここがわからないというようなことが明確になって、それで、「じゃあ、こうすればいいんじゃない」という感じで勉強を進めていたようです。
まさに、これが地域の小学校に行った場合に最も必要なことです。
そらいろの昨年の定例会に来てくれた言語聴覚士で難聴特化放課後デイを運営している築地さんが常に言っている
「小学校からは学習支援」
ということ。
これが必要なんです。
聞こえてないので、わかってないことが必ずあります。
それをそのままにしておくと、小学校3年、4年になったときに全くわからなくなる。
だからここをしっかり押さえること。
放課後デイがあればサポートしてくれますが、専門家に投げっぱなしは当然ダメです。
一緒にやっていくことが大切です。
山口さんの話で印象的だったのは、小6~中3までろう学校だったけど、高校で地域の高校にまた戻ったことです。
なぜか?
一つは、手話に疲れたとのこと。
とはいっても、現在は手話も使っています。
でも、そういう時期があるんだなと思いました。
そしてもう一つが、働き出したら聞こえる人に混ざるわけなので、もう一度聞こえる人の中にチャレンジしようと思ったからということ。
この選択の方が良いとかそういうのはありません。
でも、自分で考えて、家族と相談して、学校とも相談して、出した一つの答えです。
まだまだ社会は、「聞こえない」ということに、門戸はなかなか開かれてない現状があります。
だからこそ、こういう選択をする若者のためにも、何とか選択肢を拡げていきたいなと思っています。
そして、参加者からの話で、首がもげるほど心の中で頷いた話がこれです。
「学校の先生の専門性を上げることも必要と思う。
(難聴については知らない人が多い。聴覚障害を学べる学校が少ないので、通級やろう学校でも学んでいる人がほとんどいない)
でも、家族が聴覚障害について理解しようとする働きかけがすごく大切だなと今日の話を聞いて思った。
当事者が発信していくことに加えて、家族がまず理解をすることが、その子にとっての将来を拡げるための手段なんじゃないかなと経験の中から思いました。」
まさに、今、かけはし&そらいろでやっていこうとしていることがこれなんです。
学校の先生は当然聴覚障害のことを学ぶことは求められてないので、知らない人が大半なんです。
だからこそ、家族の方から働きかけることの方が効果的です。
そして、聞こえる家族は、聞こえないということについて、やはり気づきにくい。
だから学び続ける必要がありますが、親御さんも生活があるのでなかなかそこに時間も取りにくい。
だから、かけはしのような団体が学んで発信するんです。
それを学んでもらえればいいし、かけはしが作った資料を使ってもらえればいいんです。
そして、なかなか一人で学校にフォローをお願いするのもエネルギーが要ります。
だから、そらいろがあるんです。
そらいろのメンバーになって、みんなでフォローを伝えていていったら、効果的な言い方も見つかってくるでしょう。
そらいろのメンバーが言ってるってわかれば、じゃあうちも言ってみようと背中を押してもらえます。
そういう人たちが増えていけば、これが常識になるんです。
常識になったら、後進の人たちが言いやすくなる。
つまり、子どもたちの将来が広がるんです。
今、大学生、社会人1年目、数年目の若い難聴の人たちが、多くこういうことを言ってくれてるんです。
難聴の子を持つ家族として、子どものために、今を生きる難聴者のためにも、できうる限り働きかけていこう!と気持ちを新たにしました!
難聴の子を持つ家族の方々、ぜひ、一緒に働きかけていきましょう!
家族でなくても、応援したいと思ってくれている方、ぜひそらいろに入って一緒に働きかけましょう!
実際に、そらいろは、難聴の子はいないけど、難聴に関連する仕事をしている方も入ってくれています。
そらいろは、県外からもメンバーを募集しています!
定例会はリアルですることもありますが、ビデオで撮って共有できます。
ぜひ、お気軽にご連絡ください!
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