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第28回定例会を開催しました!

皆さん、こんにちは!

岩尾です。

 

第28回の定例会を実施しました!

 

今回は、

「難聴者の仕事の現状について」

というテーマで、

30代の難聴の方にお話をしていただきました。

 

 

これは、この方からそらいろに連絡をもらって、何か力になることがあればと言っていただき、こちらからこのテーマの話を依頼して実現したものです。

 

 

最近、こんな感じでご連絡をくれる方が何人かいらっしゃいまして、本当に有難いなあと思っているところです。

 

さて、業界柄か、非常に融通の利かないところがありまして、情報保障の無さには耳を疑うことばかり・・・

オンライン会議などで、字幕を付ける部分で、このような字幕は一旦外部に言葉を出してというアクションが入るので、情報漏洩の危険がある。

そこを整備しないと取り入れられないとか、

スマホを持ち込めないとか、会社の備品のipadも、一人だけ特別扱いできないとか 。

 

これにはかなりの憤りを感じます。

 

特別扱いではないんです。

 

平等という視点で言うと、確かに特別扱いです。

 

でも、ここで必要なのは平等ではなく「公正」です。 

この図の、左が平等です。

右が公正です。

 

平等がいいのか?

公正がいいのか?

 

一目瞭然ですね。

もちろん、平等が必要な場面もありますが、聞こえないための配慮というのは特別扱いでは断じてありません。

 

遅くとも2024年5月から企業も合理的配慮が義務付けられますが、罰則もないようですし、どうなるのか・・・

 

そもそも、こういうことは、法律で決まっているからやるのではなく、倫理感というか、普通に気持ちの問題でやることだと思います。

何とかしなければいけないですね。

 

そして、やはり必ず出るのが、

「しゃべると、筆談をやめられてしまう」

という問題。

 

これは、多くの方から聞きます。

 

逆に、しゃべらないと筆談を対応してくれるのです。

「できないから、やらなきゃ」と思うんでしょう。

 

でも、喋っているからと言って、聞こえないことには変わりないんです。

 

ここは、長年続く大きな誤解の一つです。

ここも時間がかかっても、何とか変えていきたいと思っています。

 

 

それからもう一つ。

自分の小学校時代のことを思い出して話してくれました。

 

「親から『大丈夫?』と聞かれて、心配をかけたくないから『大丈夫』と答えてたけど、言葉が聞こえてないことは一杯あった。だから、子どもの言う大丈夫は、大丈夫じゃないんです」

 

「それでも、親は、いつも学校に『聞こえないからこうしてほしい』ということを伝えてくれていた。そのおかげで、配慮はあった。だから、しつこいと思われるぐらい言った方がいいと思います」

 

これは、最近僕もずっと言ってることですが、わかってもらえないことが多いです。

ここは、特に家族がまずわかってもらいたいところですね。

 

子どもの言う大丈夫は、大丈夫ではない。

心配させまいと言っているだけのことが多い。

 

親が、「大丈夫」という言葉を聞いて安心することが目的では当然ありません。

子どもが実際どうなのかなのです。

そして、先天性難聴の子は、聞こえた経験がないので、読み取りやすいコミュニケーション方法をまずは体験することが大切です。

 

そういう意味では、手話は本当にいいですね。

 

今回の話者の方も、手話に出会ったのが20代中ごろだと言ってました。

 

口話だと、一人なら話せるけど、2人、3人と増えてきたらもう何をしゃべってるのかわからない。

 

でも、手話なら、二人になっても、三人になってもコミュニケーションが取れる!

すごい!と思ったとのこと。

 

それまで、コミュニケーションを取るのが嫌いだったけど、手話を覚えて、コミュニケーションを取るってこんなに楽しいんだ!と思ったとのことです。

もう少し早く知ってたら、また違う子供時代だったんだろうなと言われてました。

 

かけはしでも「プラス1コミュニケーション」というものを提唱していますが、この中に「手話」も入れています。

当然、全て手話となるとそんなにすぐにはできないですけど、音声コミュニケーションの子たちも、少しでも手話が入れば、格段に言葉が楽に理解しやすくなるはずです。

 

手話がわからなければ、ジェスチャーでもいいですよね。

 

子どもたちのためにも、少しでも読み取りやすいコミュニケーションをしていきたいですね。

 

 

さあ、後半は・・・

といっても、あと10分ぐらいになってました(笑)!

 

ミニクリスマス会に突入です!

 

絵本を読んで・・・・

サンタ登場!

 

プレゼントを渡して終了でした。

 


絵本は、ちょっと大きい紙に印刷しました!

 

この時期に定番で読む絵本を一つ作りたいと思って

「クリスマスのまえのよる」を選びました。

 

一見難しい言葉も出てきますが、読み聞かせるなら3歳からいける絵本ですし、そこは手話を併せればわかりやすくもなります。

 

この絵本は、クリスマスにはサンタがトナカイに乗ってプレゼント持ってくるということもわかります。

すごく素敵な表現が多くて、こういう話に子どもの時に触れもらえれば、感性も育つはずだと思っています。

 

子どもの可能性は本当に大きいので、大人は子どもの可能性をつぶさず、広げ方を考えるべきですね。

 

今日は、見学の家族が1組来られました。

見学はいつでもできますので、お気軽にお声がけください!

 

次回は、2月です(^^ゞ