6/21(日)に第14回の定例会を開催しました。
コロナの影響で4月は中止にしたので、4ヶ月ぶりの開催でした。
今回は、まさにその”コロナ”にまつわる話。
コロナについての正しい情報が行き届いてなく、過剰に恐れて行動を制限されていること、そして、うちの会としてはかなり厳しい”マスク社会における対処法”について話をしました。
まず、今回開催をしたのも感染リスクが限りなく低いと判断できる根拠があったからです。
体調が悪い人は参加しないという前提のもと、50人規模のイベントに無症状感染者が含まれる確率は、今の国内感染者数からすると、0.1%。
(京都大学レジリアンス実践ユニットの試算による)
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/resilience/documents/corona_riskmanagement.pdf
仮に、50人来たとして、感染者は0.05人。つまり、いない確率が高いということで、定例会を開催しても、まず無症状の感染者は含まれないだろうと判断しました。
前半は、コロナについて、データで現実を見ていきました。
50歳未満では、コロナで死亡する確率は交通事故に遭う確率(約0.6%)よりも低く(0.2%)、
30代以下では、重症化する確率も、交通事故に遭う確率よりも低いです(0.2%ほど)。
(令和元年度は交通事故発生件数がかなり低かったですが、例年の発生件数からすると、50歳未満の重症化率も交通事故に遭う確率よりも低いです)
感染経路は接触感染が主で、空気感染はほとんどないようで、換気をしっかりすることでエアロゾルによる感染もかなりリスクを抑えることができる。
換気のいい外を一人で黙って歩いているときにマスクをする必要は全くないという事実。
呼気に含まれるエアロゾルはマスクの目より小さいので、会話による呼気を防ぐ効果はなく、マスクは、咳やくしゃみを人に飛ばさない、自分の鼻と口を触らないという効果のものであるということ。
つまり、それなら、飲食用の透明マスク、フェイスシールドでも、同じような効果が得られるということ。
などを確認していきました。
そして、子どもたちが友達がマスクをしている中、どのようにコミュニケーションを取っていくか?
まず、マスクをしていると、口の動きが読めないので、難聴の子たちは、補聴器で聞き取るわずかで歪んだ音のみで判断せざるを得なくなります。
つまり、断然にわかりづらい。
加えて、話し始めが特にわかりづらくなり、誰が話しているかもよくわからなくなる。
だから、話す人が「あのね」などと、ちょっと手を挙げたりして、今から私が話すよというのをわかるようにしてもらう、そして、本人と目が合ったら話し始めるといったことをしてくれると、随分助かります。
そして、これでもやはりわかりづらいので、聞き直しが多くなります。
ここで、「何回聞き直しても大丈夫」という雰囲気を作れることが重要だと思います。
聞き直すときも、筆談や、スマホなどで音声文字変換アプリを使えると、わかりやすくて便利です。
これは、マスクがあるからというわけではなく、マスクがなくても、基本難聴の子は聞き取りにくいので、これらのことは考慮してもらえると助かるのですが、逆にマスクがあるからこそ、周りの理解も得やすいのではないかと、これに関しては僕はポジティブに捉えています。
「確かに、マスクがあるからわかりにくいよね」
「だから聞き直しも多くなるよね」
「聞き直しには、しっかり答えてあげたいな」
というような土壌を作るチャンスでもあるなと思っています。
難聴の子は、「マスクがあるからどうせわからないから・・・」と、聞き直しを諦めるのではなく、こんな時だからこそ聞き直しも理解してもらいやすいはずだから、筆談やアプリやいろんな方法で聞き直しをっしっかりできるようにすること。
そして、周りが、聞き直しに快く応じてくれるような雰囲気をつくっていけたらなと思います。
ピンチをチャンスに変えていきたいですね!
※今回の定例会と同じ内容について、取材を受けました。
よろしければご覧ください↓
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