10/13(日)に第11回の定例会を開催しました。
今回は、ろうの方との交流会でした。
ろうの方は、手話が第一言語です。
一方、うちの会は、ほとんどが難聴の子どもをもつ聴者の保護者です。
第一言語も、口話の家庭が多いです。
となると、同じ聴覚障がいに関わる人間なんですけど、手話と口話という違いで、なかなか交流が生まれづらかったというのがあり、そこを交流したかったということで企画しました。
聴者としては、「手話ができないから話しかけても迷惑だろうな・・・」
ろう者としては、「話せないから誘ってくれないんだろうな・・・」
と、お互い遠慮してたというのがまずわかりました。
な~んだ!そうだったんだ(笑)
やっぱり、話してみてわかることっていっぱいありますね。
ろうの方とのフリートークもやってみました。
ここは手話通訳士を入れずに、どうやってコミュニケーションをとっていくか?
僕のグループは、比較的手話ができる人が多く、僕はほとんどできないので、おかげで、会話に取り残される気持ちというのがよく体験できました。
わかんなくても、なかなか話を止められないで、後で聞こう。
でも、後になったら、まあいっか・・・
ろうの方の話で、仕事でのミーティングなどで、聴者が早口で話す。
50%ぐらいしかわからない。
だから、後で仕事を進めて、わからなくなったら聞くということにしてるけど、情報が遅れて入ってくるから非常にやりにくいということを聞きました。
その気持ちがよくわかりました。
半分ぐらいしか話がわからないと本当、きついですよね。
ゆっくり話す、そして、聞き直していいというスタンスを常態化させることが必要だなと思いました。
僕の方でも、紙とペンを持っていたのに、相手が首をかしげている言葉を、口で繰り返すだけだったり・・・(苦笑)
指文字だって使えたのに、やってないとなかなかできないものですね。
あと、表情が非常に大切だと教えてもらいました。
外国では、外国語ができなくても手話で結構通じるらしいです。
手話は国で全然違うのにもかかわらずです。
それは、表情でだいたいわかるからということ。
日本人は表情があまりないのでわかりにくいとのこと。
表情なら僕にもできる!
と、息巻いてフリートークしたんですけど、
相手の手話を読み取るのに険しい表情になり(笑)、その表情のまま会話をしてたように思います・・・
いや~本当体験は大切ですね。
でも、おかげで、フリートーク以外のところで、自分から少し話しかけられました。
完全に意思疎通はできてなかったと思うけど、まずは話しかけられたのでよかったです。
ろうの方に、知ってもらいたい自分たちのことを最後に話してもらったんですけど、
「私たちは、すごく頑張って訓練をしたので、話すことはある程度できます。
でも、話せることと、聞こえることは全然違います。
私たちはほとんど聞こえません。
話せるから、聞こえているというわけではないんです。
そこはぜひわかってもらいたい」
この言葉は非常に共感しました。
娘の保育園でも、よく先生は、
「よくしゃべってますよ」
「本当におはなし上手ですよ」
と言ってれますが、
その裏には、「だから、聞こえてるはずでしょ」というのがあります。
ここでは詳しく書きませんけど、聞こえないことに対する配慮をお願いしても、なかなかやってくれなかったりすることが多いです。
おそらく、話せるから、聞こえてると思ってるんでしょう。
話せることと、聞こえることは違う。
話せるから聞こえているわけではない。
このことは、本当に理解を広げていきたいなと思いました。
さて、ぜひ飲みにいきましょう!と盛り上がったので、近々、うちの宴会部長にセッティングしてもらいます(笑)
いや~、いい会だったですね!
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