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第1回ユニバーサル社会フォーラム(第10回定例会)を開催しました!

8/4(日)に、放課後等デイサービススケッチブックさんと共催で、第1回ユニバーサル社会フォーラム(第10回定例会)を開催しました。

 

ユニバーサル社会とは、年齢、性別、障がいなどに関わらず、誰もが地域の中で安心して暮らせ、持ち味を発揮して活動できる社会です。

 

副題に、~カラフルワールドになるために~

というのを入れてますが、多様性が混ざり合い、自然に共生できている世界、カラフルワールドを作るための小さな一歩を考える会です。

 

 

 

大阪府の障がい者相談支援アドバイザーの宮﨑充弘さんの基調講演は面白いものでした。

平成28年4月に施行された障害者差別解消法により、障がい者の権利擁護が進められてきています。
これは画期的なことで、昔より随分よくなった。合理的配慮を求めていいし、求められたことには応えようという流れができてきています(もちろん、まだまだ理解してくれない人はいますが)。


そして、東京オリンピック・パラリンピックへ向けて、バリアフリー、ユニバーサルデザインを超えた、アクセシブルデザイン(より多くの人が使えるようにユーザーの数を最大限に増やすデザイン)という考え方が推し進めらていて、障がいのある人にとって、まさに安心して暮らせ、自分の持ち味を発揮して活動できる社会システムになっているわけで、この東京基準を、オリンピック・パラリンピック後も維持し、全国へ広げていけるようにしたいという話がありました。

 

興味深いです。

ぜひ、東京基準を見てみたいですね。

そして、福岡にも入れていきたいなと思いました。

 

パネルディスカッションでは、

福岡国際医療福祉大学 言語聴覚専攻科教授 平島ユイコさん、

福岡市立心身障がい福祉センター ありんこ園言語聴覚士 吉次春香さん

のお二人を加え、岩尾がファシリテーターを務めて進めました。

 

テーマは、難聴を持つ子どもたちの未来

言語聴覚士の仕事やあり方などに触れ、家族関係、共生へ向けての未来像やリソース、小さな一歩などの話を伺いました。

 

学校現場では、今、「みんなで考えよう」といった学習法があるが、難聴の理解がないと、お互いが遠慮し合って機能しない。ここは、周知する仕組みをつくっていきたいところです。

 

そして、本人が発信していくこと。

合理的配慮も本人が言わないと何もやれないし、やる必要はない。
その発信していく力を作っていくのは、まず大人が受け止めて、発信していいんだ、発信したらやりやすくなるという成功体験を作っていくこと。

 

共生していくうえで、難聴児特有の強みとは、うるさかったらスイッチを切れる。

こう考えられるようになるのも非常に大切。

必ず顔を見て話すので、夫婦の仲がいい。

必ず顔を見て話すというスキルは、接客など人と接する仕事にも大きな力になる。

もちろん、個々の持ち味もあるけど、難聴特有の持ち味もある。

彼らの力を活かせるシステムを作っていきたいなと思いました。

 

そうそう、今回、初めてテレビの取材を受けました。

あれがどんな形でまとまっていくのか・・・(笑)

楽しみですね。
難聴のことについて、多くの人に理解を広げていきたいなと思います。